いきばについて

はじめまして、NPO 法人いきば 代表南谷素子（なんやもとこ）です。
東京都荒川区で2018年9月より「こども食堂サザンクロス」を運営しています。
こども食堂を始めたきっかけは24年前、特別養子縁組で迎えた息子にあります。8ヶ月で授かった息子は大変育てづらく、同じことを何度言ってもわからない、同年代のお友達と同じことができない、そんな息子の特性や生き方が私をこども食堂をはじめとする児童福祉ボランティアの道へ導いてくれたのだと思っています。
こども食堂運営で見えてきた不登校、貧困、孤食、虐待、ネグレクトなど様々な事情により生きづらさや孤独を抱えている子どもたちの現状を目の当たりにし、一日短時間の居場所ではぬぐいきれない子ども達の気持ちをさらなる新しい居場所（施設）で包み込んでいきたいと思っております。

息子はトゥレット症候群とADHD（注意欠陥）を持って生まれ、IQ が83(境界知能IQ71～84)であるとわかった時には「進学や就職は大丈夫なのだろうか？」という気持ちばかりが先行し、顔が熱くなったのを覚えています。境界知能を持つ子ども自身の認知度の低さや理解度の低さが犯罪に繋がることが多くなっている昨今、息子の成長と共に息子を取り巻く環境の中で、予期せぬ妊娠、万引き、衝動性からくる傷害事件など、私自身も様々なケースを目の当たりにしてきました。